System ファイルシステムは、公開アクセスが可能なデータおよびオブジェクト用の汎用レジストリです。構成情報を含む仮想ファイルシステムです。NetBeans は、広範囲の各種構成情報を System ファイルシステムに格納します。たとえば System ファイルシステムには Menu というフォルダがあり、このフォルダには、「ファイル」および「編集」などの名前を持つサブフォルダが含まれています。これらのサブフォルダには、「ファイル」および「編集」メニューに表示されるアクションを実装している Java クラスを表すファイルが含まれています。
モジュールを作成すると、System ファイルシステムに独自のフォルダを自由に作成して、そのモジュールに関係するデータを格納できます。既存のフォルダにオブジェクトを追加することもできます。System ファイルシステムを使用する理由の 1 つは、ファイルシステムを使用して、オブジェクトの宣言を行えるようにすることにあります。それらオブジェクトのクラスは、実際に使用する必要が生じるまで JVM によって読み込まれることはなく、こうして、メモリーの節約が図られます。
NetBeans 仮想ファイルシステムの重要な点の 1 つは、何か変更があった場合にイベントを発生させて、システムの他の部分にそのことを通知できることです。NetBeans は System ファイルシステム内の変更の有無を監視し、たとえば、メニューフォルダの 1 つに新しいオブジェクトが作成されると、その新しい項目がメニューに表示されるようにします。